ニッカウヰスキー余市蒸留所のマイウイスキーづくり~タイプ別原酒テイスティング編~
余市蒸留所と宮城峡蒸留所で、限定で販売されているタイプ別原酒のテイスティングがありました。
1日目の夕方に行われたのが、余市蒸留所と宮城峡蒸留所で、限定で販売されているタイプ別原酒のテイスティングで、余市蒸留所で販売されている3種と、宮城峡蒸留所で販売されている2種のシングルモルトをテイスティングしつつ、任意でブレンドをしても良いというものでした。
ラインナップは↓の写真の左上から順に、
・宮城峡 フルーティ&リッチ
・宮城峡 モルティ&ソフト
・余市 ピーティ&ソルティ
・余市 シェリー&スイート
・余市 ウッディ&バニラ
※すべて55%
の5種類でした。
それぞれ、タイトルのコンセプトに合わせてある原酒で、以前は、12年という熟成年数が入っているものでしたが、原酒不足に伴い、タイプ別の原酒も、熟成年数表記がなくなっています。
こちらの、タイプ別の原酒に関して、現在は、そこそこの数があるようで、余市蒸留所内のお土産のショップ内でも、大量に陳列されて、販売されていました。
限られた時間でしたが、簡易的にテイスティングノートを書いてみました。
①宮城峡 フルーティ&リッチ
香り:バニラ、モルティ、バナナ、少しグラッシー、白桃、リンゴ
味:少しの粘性を伴うややしっかりした印象の甘みとチリペッパーのような刺激
名前の通り甘くフルーティな魅力があるのですが、アルコールのスパイシーな刺激が少々強めです。少量加水がオススメ。
②宮城峡 モルティ&ソフト
香り:香り立ちは穏やかで、しっかりとモルティ、イースティ、ウッディさは弱い
味:優しいモルティな甘さがあるがライトでドライ、レモン、白桃、シンプルな飴
穏やかな味わいで、クセが少ないモルティなタイプで飲みやすいタイプですが、その反面、個性や飲みごたえ強いタイプではないので、しっかりとした飲みごたえや香味を求める方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
③余市 ピーティ&ソルティ
香り:スモーキー、強めの樽、ややリッチ、乾いたピートと麦芽
味:スモーキー、灰、しっかりとした樽の甘さ、樹液、後から潮気。樽由来のニュアンスが強い
ピーティな余市のイメージに合致しやすく、樽の影響も強く、ハッキリとした特徴的な香味が掴みやすいので、分かりやすく、お土産で余市の一種類を選ぶなら、これが良いかもしれません。
④余市 シェリー&スイート
香り:硫黄、ボーロ、シェリー、チョコ、焦げた薄味のジャム、弱いピート、ミント、バナナ
味:重い甘さで明らかにシェリー樽由来の味わい、硫黄、焦げたシリアル、切れ上がるアルコール感
シェリー樽原酒の影響をしっかりと受けたタイプではあり、好きな方も大勢いらっしゃると思いますが、少し硫黄や焦げのようなネガティヴな香味も感じられ、苦手に感じられる方もいるかもしれません。
⑤余市 ウッディ&バニラ
香り:非常に強い樽のウッディさとバニラ、タンニン。生々しいウッディさが強烈過ぎて少々ケミカルにも感じる。
味:非常に強い樽の甘み、甘く樽の強いバーボンを思わせるような趣、焦げ、木材
かなり強烈な樽の影響が現れており、バーボンウイスキーを思わせるようなところもあり、モルトファンの中では飲み手を選びそうですが、バーボン好きの方には、比較的ウケそうな気がします。
あいにく、上記5種をブレンドをするまでの時間がなく、5種をテイスティングを限られた時間の中でしっかりとテイスティングして、タイムアップとなりました。
ブレンドのコツに関しては、元ブレンダーの製造部長さんの解説を伺った限りでは、①や②のような比較的穏やかなタイプをベースにして、そこに③④⑤のような比較的個性的なタイプのものを少量ブレンドして、特徴づけていくというのがセオリーのようで、その逆をしようとしても、バランスの良い味わいを作り上げることが困難だそうです。
以上、テイスティング編でした。
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